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アルジャーノンに花束と愛を。

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00序章

2010/12/01 19:03

 
 序章

市ノ瀬悠は彼が今まで知りあってきた女性の中で一番魅力を感じる人間だ。事実、見た目で惚れ込んで、中身を知って更に気持ちが増した。外見も、内面も魅力的な女性。

ただでさえ平均を超えた身長に、高いヒールを好む彼女は遠くからみても一発で分かる。

だが、彼はそんな事は気にしたことない。

悠には女性らしい身体といえる無駄のないスタイルがあるからだ。平均を超えた乳房に括れた腰回り、ついでに言えば本人は気にしているだろうが異性から見たら完璧なるお尻の肉つきの良さ。官能的な衣装に身を包めば、更に際立って男を魅了させるだろが、悠はいつでも少年のような動きやすい格好を好んでいた。

彼も何度かわざと思いついたように提案したことがある。彼女なりのジンクスでもあるのかしらないが、悠は絶対にスカートは穿かないし胸元も絶対見せない。

面倒見も良く、強いて言うなら姉御肌。彼女に惹かれた人々がいつも周りを取り囲んでいる言わば人気者だった。

絡まりを知らない髪質は、短いながらもいつも楽しそうに風と踊っている。長いまつげは化粧をあまりしないせいか透き通っていて、その奥にある瞳はいつでも笑みが絶えない。柔らかそうな唇も瞳と同様で、いつも笑っていた。

そんな悠を見ながら密かに彼は思っていた。

一言で言うならばもったいない。

(俺が市ノ瀬だったら、絶対色っぽい服着て手当たり次第男を騙しているのになぁ)


 そんなことを考えているなんて彼は口が裂けても言えなかった。

 いや、厳密に言うと知り合った当初は悠の耳にタコが出来るくらい説得していた。まぁ、いつも聞き流されていたが―――言えなくなったのは、彼の気持ちに気がついた悠が秘密を打ち明けた時からだ。それから、彼の恋心は消えて彼女に対する感情は友情へとなった。

私は女の子しか好きになれないレズビアンなの。という秘密を知ったときから。

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